精選版 日本国語大辞典「家居」の解説
いえ‐い いへゐ【家居】
〘名〙
① (━する) 家に居ること。家を造って住むこと。居住。
※続日本紀‐天平神護元年(765)五月庚戌「家二居播磨国賀古郡伊南野一焉」
※万葉(8C後)一〇・一八四二「雪をおきて梅をな恋ひそあしひきの山かたづきて家居(いへゐ)せる君」
② 家。すみか。すまい。
※源氏(1001‐14頃)蓬生「大方の御いへゐも、ありしよりけにあさましけれど」
か‐きょ【家居】
〘名〙
① (━する) 家にひきこもっていること。また、任官しないで家にいることについてもいう。いえい。
※四河入海(17C前)一八「所レ希は、我と子由と同帰二故山一、相共に家居せいでと思ぞ」 〔史記‐陸賈伝〕
② 住居。すまい。いえい。
※和蘭天説(1795)「家居は四五層或は六七層にして、石を以て墻(かべ)となす」
いえ‐・いる いへゐる【家居】
〘自ワ上一〙 家を造って住んでいる。
※貫之集(945頃)一「山風に香をたづねてや梅の花にほへる里にいへゐそめけん」
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