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昭和期の詩人、翻訳家。大阪生まれ。陸軍士官学校放校後、旧制第三高等学校に入学。梶井基次郎(かじいもとじろう)、丸山薫(まるやまかおる)らと交友した。東京帝国大学仏文科に入学後、同人誌「亜」、「青空」、また1928年(昭和3)創刊の「詩と詩論」などに短詩や散文詩を発表。ヨーロッパから入ってきたモダニズムの表現方法を用いて、日本の伝統詩歌や漢詩が表現した抒情(じょじょう)世界を知的につくりかえることで、物真似(ものまね)ではない真の前衛詩の書き手であろうとした。1930年に第一詩集『測量船』を刊行。1932年の喀血(かっけつ)入院を契機に、フランシス・ジャムや漢詩の詩法を導入し、美しい死的幻想世界から生命感あふれる田園世界と転じた四行詩集『南窗集(なんそうしゅう)』を刊行。1934年、堀辰雄(ほりたつお)らと、主知的抒情詩の拠点となった第二次『四季』を創刊し、戦前の詩壇を牽引(けんいん)した。第二次世界大戦後、沈潜するニヒリズムを諧謔(かいぎゃく)と風刺で表現した詩集『駱駝(らくだ)の瘤(こぶ)にまたがつて』や評論集『萩原朔太郎』などを刊行。また、ボードレール、ファーブルの翻訳でも知られている。
[藤本寿彦]
『藤本寿彦著『周縁としてのモダニズム 日本現代詩の底流』(2009・双文社出版)』
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…第1次は堀辰雄編集,四季社刊,1933年5~7月,全2冊の季刊誌。第2次は堀辰雄,三好達治,丸山薫の共同編集で出発,四季社刊,34年10月~44年6月,全81冊の月刊誌。とくに注目されるのは第2次《四季》で,共同編集者のほか,津村信夫と立原道造が参加して昭和10年代抒情詩の一方向を定めた。…
…三好達治の第1詩集。1930年刊。…
※「三好達治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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