精選版 日本国語大辞典 「宿因」の意味・読み・例文・類語 しゅく‐いん【宿因】 〘 名詞 〙 仏語。前世になした業(ごう)で、この世での善悪の因となるもの。前世の因縁。宿縁。すくいん。[初出の実例]「一離一会宛如レ新、随念了知是宿因」(出典:菅家文草(900頃)三・三年歳暮、欲更帰州〈略〉寄尚書平右丞)「必是宿因(シュクイン)の致す所、一朝の縁にはあらじ」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二)[その他の文献]〔張喬‐宿僧院詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宿因」の意味・わかりやすい解説 宿因しゅくいん 仏教用語。現世でよい,あるいは悪い結果をもたらす,過去世の原因をいう。俗には現世でよい結果をもたらす,過去世の原因をいう。宿縁ともいう。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報