寄書(読み)きしょ

精選版 日本国語大辞典 「寄書」の意味・読み・例文・類語

き‐しょ【寄書】

〘名〙
手紙を書き送ること。また、その手紙。
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一〇「漸く一信を得たり〈略〉アリス人の寄書(キショ)を得るは之を以て始めとす」
文章新聞雑誌などに寄せること。また、その文章。寄稿投書
※社会百面相(1902)〈内田魯庵学生「我々級(クラス)の名を以て学校の弾劾状を新聞に寄書(キショ)してやる」
③ よせがき。

よせ‐がき【寄書】

〘名〙 一枚の紙、また、冊子などに多くの人が和歌短文などを書くこと。また、その書いたもの。
御湯殿上日記‐文明九年(1477)一二月一四日「むろまちとのの御はうらくのよせかきまいらるる」

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デジタル大辞泉 「寄書」の意味・読み・例文・類語

き‐しょ【寄書】

[名](スル)
手紙を書き送ること。また、その手紙。
新聞・雑誌などに文章を寄せること。また、その文章。寄稿。投稿
「弾劾状を新聞に―してやる」〈魯庵社会百面相

よせ‐がき【寄(せ)書(き)】

[名](スル)多くの人が1枚の紙に文章や絵などを書くこと。また、その書いたもの。「卒業記念の寄せ書き」「見舞いのカード寄せ書きする」

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普及版 字通 「寄書」の読み・字形・画数・意味

【寄書】きしよ

手紙を送る。梁・雲〔張徐州謖に贈る〕詩 懷徒(た)だ 下りてしく霏霏 書を雲の鴈に寄す 我が爲に西北に飛べ

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