寄生植物の根で、宿主(しゅくしゅ)となる他の植物の組織の中へ侵入して吸器となり、水や養分を吸収できるように特別に変形した根をいう。寄生植物は双子葉類にみられ、宿主は被子植物であるが、それぞれ特定の植物群に寄生する場合が多い。寄生根は通常の根が保護組織としてもつ根冠(こんかん)を備えず、宿主の維管束に接するまで侵入する。寄生根の維管束の木部(もくぶ)や篩部(しぶ)はそれぞれ宿主の木部や篩部と連絡する。寄生植物には葉緑素を欠く全寄生と、葉緑素をもつ半寄生とがあり、寄生根を地上につくるものと地下につくるものがある。ヤドリギは半寄生で、樹上で発芽して寄生し、ネナシカズラやスナヅルは全寄生で、他の植物に絡んだ茎からの不定根が寄生根となる。ナンバンギセル、ハマウツボ、オニクは全寄生で、地下に寄生根がある。
[西野栄正]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
立春から数えて 88日目で,現行暦では5月2日頃にあたる。八十八夜を過ぎればもはや晩霜も終りになるので,農家ではこれを種まきや茶摘み,その他の農作業開始の基準としている。日本では明暦3 (1657) ...