富士神社(読み)ふじじんじや

日本歴史地名大系 「富士神社」の解説

富士神社
ふじじんじや

[現在地名]東区東桜ひがしさくら一丁目

富士塚ふじつか町南部の西側、現在さくら通の南側にあたり、祭神は木花咲耶姫命。社伝によると応永五年(一三九八)前山源大夫が駿河国の富士浅間ふじせんげん社から勧請(尾張志)、天正一〇年(一五八二)には徳川家康から朱印状を受けたともいわれる(金鱗九十九之塵)境内は六〇間四方で他に控山もあったが、名古屋築城のとき浅野幸長が普請小屋を建てるため巾下はばした(現西区)に遷座した。


富士神社
ふじじんじや

[現在地名]文京区本駒込五丁目

富士塚を神体とした神社。もともとは本郷にあったが、旧地が加賀金沢藩上屋敷の敷地となったため、寛永年間(一六二四―四四)にこの地に移転した(江戸砂子)近世には富士浅間社といい、移転後には駒込富士と通称された。寛文二年(一六六二)刊の「江戸名所記」以来、江戸の名所として知られ、とくに毎年五月晦日から六月一日にかけて行われた祭礼には多くの人々が集まった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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