富本豊前太夫(3代)(読み)とみもと・ぶぜんだゆう

朝日日本歴史人物事典 「富本豊前太夫(3代)」の解説

富本豊前太夫(3代)

没年:明治9.5.2(1876)
生年:文化2(1805)
江戸後期,富本節太夫。2代目豊前太夫の養子初名2代目午之助。文政2(1819)年に養子となり,5年初舞台。11年に3代目豊前太夫,嘉永4(1851)年には受領して富本豊前掾藤原秀広,さらに翌年に豊前大掾となる。安政6(1859)年に隠居して豊珠翁と改名。3代目豊前太夫以降,富本節は清元節におされ,衰退一途をたどった。

(根岸正海)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富本豊前太夫(3代)」の解説

富本豊前太夫(3代) とみもと-ぶぜんだゆう

1805-1876 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
文化2年生まれ。富本節の2代富本豊前太夫の養子となり,文政5年初出演,11年3代を襲名。嘉永(かえい)4年受領して3代富本豊前掾(ぶぜんのじょう),翌年豊前大掾(だいじょう)となる。明治9年5月2日死去。72歳。江戸出身。初名は富本午之助(うまのすけ)(2代)。後名は豊珠翁。

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