イギリスの小説家、政治家。ケンブリッジ大学卒業。バイロン的ダンディーとして社交界で人気を博す。結婚後生涯家庭生活に恵まれず、収入を得るため精力的な文筆活動をしながら政界に入り、植民地相まで務めた。当時の流行を取り入れた通俗小説を多作し、『ポール・クリフォード』(1830)、『ユージン・エアラム』(1832)は犯罪小説、『ポンペイ最後の日』(1834)、『リエンツィ』(1835)、『最後の直臣』(1843)は歴史小説、そして最高作といわれる『ペラム』(1828)では当時の社交界を描いた。
[佐野 晃]
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