富田常次郎(読み)とみた つねじろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富田常次郎」の解説

富田常次郎 とみた-つねじろう

1865-1937 明治-昭和時代前期の柔道家。
慶応元年生まれ。富田常雄(つねお)の父。嘉納治五郎の書生をつとめ,明治15年講道館がひらかれると最初の門弟となる。20年静岡県韮山(にらやま)の伊豆(いず)学校の教師となり,講道館韮山分場を創設。のち学習院でも柔道をおしえる。37年渡米し,各地で柔道の宣伝普及につくした。昭和12年1月13日死去。73歳。伊豆君沢郡(静岡県)出身旧姓山田

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の富田常次郎の言及

【柔道】より

…また,抑込み時間は25秒をもって〈一本〉とし,20秒以上で〈技あり〉,15秒以上で〈有効〉,10秒以上で〈効果〉としている。
[段級]
 柔道の段級制度は,1883年にはじめられ,富田常次郎と西郷四郎の2人が最初の初段に昇段した。現在,段は初段から十段までの段と,段の下に五級から一級までの級がある。…

【姿三四郎】より

…講道館の門人第1号で柔道家として著名な富田常次郎(1865‐1937)の子で作家の富田常雄(1904‐67)が,1942年に発表した小説。これが彼の出世作となった。…

※「富田常次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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