寒温(読み)かんおん

精選版 日本国語大辞典 「寒温」の意味・読み・例文・類語

かん‐おん‥ヲン【寒温】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寒いことと暖かいこと。また、一年をいう。寒暄(かんけん)寒暖かんうん
    1. [初出の実例]「各々敵を恨みむがために、寒温を憚らず合戦するのみ」(出典:将門記(940頃か))
    2. [その他の文献]〔列子‐力命〕
  3. 時候挨拶。寒暑。寒暄。寒暖。かんうん。
    1. [初出の実例]「うやうやしく寒温(カンヲン)を述べてかしこまれば」(出典読本・近江県物語(1808)五)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王献之伝〕

かん‐うん【寒温】

  1. 〘 名詞 〙かんおん(寒温)
    1. [初出の実例]「南に翔り北に嚮(むか)ふ 寒温(かんうん)を秋の鴻(かり)に付けがたし〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「寒温」の読み・字形・画数・意味

【寒温】かんおん(をん)

寒暖。時候の推移。宋・軾〔子由(轍)の、柳湖、物に感ずに次韻す〕詩 四時、各り 搖悽愴、

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