対潜艦艇(読み)たいせんかんてい(その他表記)anti-submarine warfare ship

日本大百科全書(ニッポニカ) 「対潜艦艇」の意味・わかりやすい解説

対潜艦艇
たいせんかんてい
anti-submarine warfare ship

潜水艦に対する哨戒(しょうかい)、捜索、攻撃を主任務とした艦艇の総称。正式な艦種分類ではなく、駆逐艦、護衛艦、駆潜艇などの軽快水上艦が主体をなすが、対潜航空機搭載の空母、巡洋艦、対潜用哨戒艇、対潜潜水艦も含まれる。第一次世界大戦中に出現し、第二次世界大戦で海上交通路の確保、艦船の護衛などを行う重要な兵力の地位を占めた。第二次世界大戦後は潜水艦の発達に対応して発展を遂げ、もっとも重要な艦艇群の一つとなり、各国ともその改良、強化、発達に努力している。

 現代の対潜艦艇は、対潜を主目的とした艦、対空・水上艦攻撃、対地戦闘など他の任務を兼ねる多用途艦、必要に応じ他用途との変更が可能な艦などに大別されるが、水上艦艇では多用途任務の護衛艦が多くなっている。潜水艦では、大戦後の一時期に対潜攻撃任務の艦が現れたが、その後の性能向上、索敵・攻撃兵器の発達などにより、1950年代後期以降の攻撃型潜水艦はすべて対潜攻撃を主任務にしている。

[阿部安雄]

『『世界の艦船第671号 特集 ASWのすべて』(2007・海人社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対潜艦艇」の意味・わかりやすい解説

対潜艦艇
たいせんかんてい
antisubmarine ship

潜水艦の探知,撃破を任務として,対潜探知装置と攻撃兵器を装備する水上艦艇。大・中型艦にはフリゲート,コルベットがあり,高速艦は中・小型巡洋艦や駆逐艦と性能上区別できないが,中速 (30kn以下) のものに護衛艦がある。小型では,駆潜艇,哨戒艇などがある。搭載兵器はソーナー,レーダ,爆雷,魚雷,ロケット,ミサイルから,爆雷投射機,爆雷投下軌条,短魚雷投射・発射機,対潜ロケット,ミサイル・ランチャー,対潜用ヘリコプタなど多種に及ぶ。

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