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駆逐艦 くちくかん destroyer

翻訳|destroyer

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

駆逐艦
くちくかん
destroyer

多様な作戦任務につく重装備,高速の海軍艦艇。巡洋艦よりも小型。排水量は初め 320t程度であったのが,今日では最大 8000tまで大型化している。通常は 1500~4000tで,全長 95~140m,140~350人ほどの将兵が乗組む。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

くちく‐かん【駆逐艦】

海軍艦船の一。防空力・対潜能力・水上打撃力となるミサイルや魚雷・爆雷などを搭載する比較的小型の快速艦。

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百科事典マイペディアの解説

駆逐艦【くちくかん】

元来は魚雷を主兵装とし高速で敵艦隊を襲撃するのを主任務とした軍艦。起源は水雷艇で,水雷艇より大型化・高性能化されたこの駆逐艦は第2次大戦からは船団護衛,哨戒(しょうかい),対潜攻撃,対空防御など広範な任務をもつようになった。
→関連項目艦艇警備艦掃海艇装甲ターターバルジ(船舶)補助艦艇

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世界大百科事典 第2版の解説

くちくかん【駆逐艦 destroyer】

第2次世界大戦以前は砲,機銃および魚雷を主兵装とし,敵の艦船を攻撃するための1400~2000トン程度の軍艦を呼んだが,現在では3000~8000トン程度の戦闘艦をさす。 駆逐艦の起源は水雷艇に端を発する。魚雷の開発(1866)に伴い,魚雷で敵を攻撃する専用の艦艇の開発が進められた。1870年代後半,イギリスは魚雷発射管を搭載した〈ライトニング〉(長さ25m,幅3.4m,排水量27トン,速力19ノット)を製造し,これを水雷艇と呼んだ。

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大辞林 第三版の解説

くちくかん【駆逐艦】

軍艦の艦種の一。比較的小型の高速艦。魚雷・爆雷を装備し、ミサイルを装備するものも多い。護衛・哨戒・対潜攻撃などにあたる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

駆逐艦
くちくかん
destroyer

元来は魚雷を主兵装とし、敵の大艦を襲撃することを任務とした高速水上艦艇(水上戦闘艦艇)。軍艦の一種。今日では、基準(または常備)排水量3000~7000トン、30~37ノットで強力な艦隊防空力、対潜能力および水上打撃力を備え、航洋性の高い高速汎用(はんよう)水上艦艇をさす。魚雷を搭載した水雷艇の脅威に対抗するために建造されたもので、1893年イギリスで試作されたハボックHavock、デアリングDearing(240トン、27ノット)の2艦が最初。当初、水雷艇駆逐艦torpedo boat destroyerと称したが、のちに単に駆逐艦とよばれるようになった。この艦種はその後、自ら魚雷で敵艦を襲撃するようになり、水雷艇にとってかわった。1903年には、イギリスで世界最初の航洋駆逐艦リバー級River Class(約600トン、26ノット)が竣工(しゅんこう)、駆逐艦は艦隊に随伴し洋上作戦を遂行しうる能力を備えるに至った。第一次世界大戦時には、駆逐艦は潜水艦攻撃や船団護衛にも使用され対潜任務にも適していることを立証した。
 日本では、日露戦争までに300~400トン前後、29ノット、45センチ魚雷発射管2門装備の艦が多数建造され、戦時には敵主力艦攻撃、敵水雷艇・駆逐艦の撃退・撃滅、哨戒(しょうかい)などに用いられた。1928年(昭和3)に竣工した特型駆逐艦(1680トン、37ノット)は、優れた航洋性と飛躍的に強化された砲雷兵装を有する駆逐艦で、各国の駆逐艦設計上、大きな影響を与えた。第二次世界大戦では、各国で駆逐艦の対空砲熕(ほうこう)兵装の強化が重視され、同時に対潜能力、雷撃能力の向上が図られた。1500~3000トン級の艦が多数建造され、雷撃・砲撃、艦隊・船団護衛、対潜、防空、哨戒、偵察、輸送、上陸戦支援、機雷敷設など広範囲な任務につき、万能艦的な存在となった。また防空駆逐艦、対空哨戒駆逐艦など特定任務に重点を置いた艦も登場、他方、比較的に小型・低速で量産に適し、対潜・対空能力を重視した護衛駆逐艦または簡易型駆逐艦が、イギリス、アメリカ、日本などで多数建造された。
 第二次世界大戦後は海戦の様相の変化から、その重要度はかつてほどのものではなくなった。しかし、1960年代初頭に登場した対空ミサイル(SAM)は、艦隊防空能力としての有用性をふたたび駆逐艦にもたらし、1970年代には対艦ミサイル(SSM)が装備されるに至り、強力な水上打撃力をも備えることになった。さらに、艦上へのヘリコプター搭載による能力向上も図られた。1970年代前期には大型全天候対潜航空機の搭載艦も出現し、さらにはその後、対潜・対艦ミサイル防御、対艦ミサイル攻撃目標の捜索、標定などを行う多目的機を搭載し、総合戦力を向上させる努力がはらわれている。以上の諸装備に加えて、電子、通信、戦闘情報処理などの装備の搭載により、駆逐艦は対空、対潜、対水上打撃力をバランスよく備えた汎用高速水上艦になった。1990年代からは広域防空多目標同時対処能力を有するイージス・システム、ステルス設計などの採用により、アメリカのイージス駆逐艦アーレイ・バーク級Arleigh Burke Classのように艦型が約7000トンの大型艦も出現している。雷撃を除き、現在では第二次世界大戦当時とほぼ同様の任務を遂行しているが、アメリカの駆逐艦は空母機動部隊の護衛を、ロシアの駆逐艦は水上戦闘を重視している点に特徴がある。今後は内陸を含めた沿岸への攻撃能力が必要とされ、アメリカが建造中の駆逐艦ズムウォルト級Zmwalt Classはこの能力を備え、満載排水量が1万4000トンを超す大型艦である。駆逐艦の機関は従来は蒸気タービンが使用されていたが、1960年代以降は、ガスタービン機関が単独あるいは他種機関と併用された形で採用され、現代駆逐艦の主流を占めるに至っている。海上自衛隊の護衛艦はこの艦種に相当する。なお、イギリスの最新駆逐艦デアリング級Dearing Class(6400トン、2009年完成)と前記ズムウォルト級は、機関に初めて統合電気推進方式(電気推進方式の一種で、推進器駆動の電動機用だけでなく、艦の所要電力のすべてを同一発電システムで得る)を採用しており、これが今後の大型水上戦闘艦艇に用いられる趨勢(すうせい)にある。[阿部安雄]
『堀元美著『駆逐艦 その技術的回顧』(1969・原書房) ▽堀元美著『現代の軍艦』(1970・原書房) ▽堀元美・江畑謙介著『新・現代の軍艦』(1987・原書房) ▽『世界の艦船第587号 特集 戦後の駆逐艦』(2001・海人社) ▽『福井静夫著作集5 日本駆逐艦物語』(2009・光人社) ▽Stephen SaundersJane's Fighting Ships 2010-2011(2010, Jane's Information Group)』

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