20世紀日本人名事典 「対馬忠行」の解説
対馬 忠行
ツシマ タダユキ
大正・昭和期のトロツキスト
- 生年
- 明治34(1901)年11月18日
- 没年
- 昭和54(1979)年4月11日
- 出生地
- 香川県
- 別名
- 筆名=横瀬 毅八
- 学歴〔年〕
- 京都三中中退
- 経歴
- 独学しながら京都地方のアナキズム運動に参加、たびたび検束された。河上肇らの影響を受けマルクス主義に転じ、大正14年上京、労農党機関紙部員となり、共産党と接触、横瀬毅八のペンネームで経済学、労働運動史に関する論文を発表した。昭和7年テーゼの二段革命論を批判、向坂逸郎に接近。戦後、労農派の社会主義労働者党準備会に参加、31年「クレムリンの神話」でスターリン主義を批判した。革マル派、中核派分裂以後、トロッキーを援用、内ゲバを批判し続けた。著書に「日本におけるマルクス主義」「日本資本主義論争史論」「民主主義革命論」「マルクス主義とスターリン主義」「トロツキズム」「天皇と明治維新」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報