援用(読み)えんよう

精選版 日本国語大辞典 「援用」の意味・読み・例文・類語

えん‐よう ヱン‥【援用】

〘名〙
自説の助けとして、他の文献事例慣例などを引いてきて使うこと。
※詩と現代生活について(1934)〈河上徹太郎〉「彼のレアリテを論ずるためにはその詩作は援用出来なかった」
② ある事実を持ち出して、自己利益のために主張し、または相手要求を拒むこと。時効の援用、証拠の援用、抗弁の援用などがある。
民事訴訟法(明治二三年)(1890)一一〇条「口頭演述に換へて書類を援用することを許さず」

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デジタル大辞泉 「援用」の意味・読み・例文・類語

えん‐よう〔ヱン‐〕【援用】

[名](スル)
自分の主張の助けとするため、他の意見・文献などを引用したり、事例を示したりすること。「海外論文援用する」
法律で、ある事実を自己の利益のために主張すること。時効の援用、証拠の援用、抗弁の援用など。
[類語]クオーテーション孫引き引き合い引用運用使用利用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いるかす役立てる用立てる利する

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普及版 字通 「援用」の読み・字形・画数・意味

【援用】えんよう

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