コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

小児の腟炎 しょうにのちつえん

1件 の用語解説(小児の腟炎の意味・用語解説を検索)

家庭医学館の解説

しょうにのちつえん【小児の腟炎】

 小児期に婦人科を受診する原因のうち、いちばん多いのはおりもの(帯下(たいげ))の異常によるもので、約半数にのぼります。おりものの異常の原因のほとんどは、一般細菌による非特異性腟炎(ひとくいせいちつえん)(「非特異性腟炎」)ですが、まれに、カンジダトリコモナス、淋病(りんびょう)などによることがあります。
 小児期には、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量(ぶんぴつりょう)が少ないために、腟の酸性度が低く、自浄作用が弱いので、外陰部が不潔であったり、腟内異物、手淫(しゅいん)、月経の際の処理の不慣れ、下着の刺激などによっても、容易に炎症がひきおこされます。
 症状には、白色または黄色のおりものの増加による下着への付着、掻痒感(そうようかん)(かゆみ)、排尿時の疼痛(とうつう)、外陰部(がいいんぶ)の発赤(ほっせき)(皮膚が赤くなる)と腫脹(しゅちょう)(腫(は)れ)、灼熱感(しゃくねつかん)などがあります。
 診断は、外陰部や腟前庭(ちつぜんてい)の状態の観察、一般細菌の培養、カンジダやトリコモナスなどの顕微鏡検査とそれぞれの培養によって行ないます。これらの検査では、腟口(ちつこう)を傷つけたり、痛みをともなったりすることはありません。
 腟内異物が原因の場合、かんたんに取り除けることが多いものですが、ときには麻酔をして行なうこともあります。
 治療としては、小児では腟錠(ちつじょう)の使用がむずかしいため、ふつう抗生物質の内服が行なわれます。そのほかの治療法には、抗生物質の軟膏(なんこう)の塗布、クリームの腟内注入などもあります。外陰部には、原因により、前記の軟膏やクリーム、ステロイド軟膏などが使用されます。
 また、外陰部の清潔を心がけ、爪をいつも手入れしておくこと、皮膚刺激の少ない素材の下着を着せることなどもたいせつです。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

小児の腟炎の関連キーワード産婦人科小児麻痺婦人科受診産婦人科医婦人科医小児期小児肥満一人医長ウェルニヒ

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone