小北寅之助(読み)コキタ トラノスケ

20世紀日本人名事典 「小北寅之助」の解説

小北 寅之助
コキタ トラノスケ

明治〜昭和期の牧師



生年
慶応1年8月18日(1865年)

没年
昭和7(1932)年8月26日

出生地
丹波国桑田郡千代川村今津(京都府亀岡市)

学歴〔年〕
同志社神学校〔明治23年〕卒

経歴
明治16年京都に出て山本覚馬に師事して法学などを学び、さらにその影響でキリスト教信仰するようになった。23年に同志社神学校を卒業ののち熊本県八代教会赴任して伝道を行い、29年には丹後教会に転任。42年北海道名寄に渡って天塩教会(名寄)教会を創立、次いで大正15年札幌北部教会の設立に参画した。またアダムスミス国富論」の感化から小北同胞会を組織し、一族をあげて伝道活動に従事したことでも知られる。著書に「恩寵あかし」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「小北寅之助」の解説

小北寅之助

没年:昭和7.8.26(1932)
生年:慶応1.8.18(1865.10.7)
日本組合教会牧師。丹波国南桑田郡千代川村今津(京都府亀岡市)に小北忠蔵,ふじ子の長男として生まれる。明治16(1883)年京都に出て山本覚馬につき法学を学び,その感化でキリスト教に入信。同23年同志社神学校を卒業,熊本県八代教会,同29年丹後教会に赴任。同42年より北海道名寄で伝道,天塩教会(名寄教会)を創立。大正15(1926)年には札幌北部教会を創立する。アダム・スミス『国富論』を読み,信仰による団結が一家一族の経済的繁栄をもたらすことを学び,小北同胞会を組織,一族あげて伝道牧会に力をつくした。<著作>『山上垂訓 民衆の福音』『新天地の新人』『恩寵のあかし』<参考文献>大濱徹也「小北一族と名寄」(『士別市立博物館報告』3号),同「小北一族にみる信仰と事業」(『近現代における「家」の変質と宗教』)

(大濱徹也)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小北寅之助」の解説

小北寅之助 こきた-とらのすけ

1865-1932 明治-昭和時代前期の牧師。
慶応元年8月18日生まれ。山本覚馬の影響でキリスト教に入信。熊本県八代教会をへて,明治29年京都府丹後教会で布教。42年北海道名寄(なよろ)に天塩(てしお)教会を設立。一族をあげての伝道で知られた。昭和7年8月26日死去。68歳。丹波桑田郡(京都府)出身。同志社神学校卒。著作に「恩寵(おんちょう)のあかし」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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