日本歴史地名大系 「小千谷村」の解説
小千谷村
おぢやむら
信濃川が
地名は年月日未詳の高梨氏所領注文(高梨文書)に「小千屋」とみえるが、年号の判明するものでは永禄一二年五月一八日の進藤家清書状(伊佐早謙氏蔵)に「おぢ屋」とみえる。小千谷町としての初見は慶長一四年(一六〇九)の小千谷町五智院分検地帳(五智院文書)である。名請人には「ちや屋」五筆のほかに、商売の屋号のついている者が数人みられる。「独覧聞書」によれば慶長一五年四月一五日「川岸清水町之下タ段より、今之町へ上り、町並之准ニ始而家作致候」とあり、この年から狭隘になった蓮花谷から「今之町」すなわち本町への計画的移動が行われた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報