小大下島(読み)こおおげしま

日本歴史地名大系 「小大下島」の解説

小大下島
こおおげしま

[現在地名]関前村小大下

大下おおげ島の属島で、岡村おかむら島と大下島に挟まれた面積〇・九平方キロの小島。江戸時代は岡・大下両村の入会山で、島のほぼ中央を境に両村に分割されていた。石灰岩採掘・加工が始まってから人が移住したもので、現在、北西南東の両海岸に集落がみられ、全島に石切場が分布している。

文政六年(一八二三)秋、讃岐観音寺かんおんじ(現香川県観音寺市)の問屋職田中屋忠次郎が本島大下村分の地で石灰焼を願い出ている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「小大下島」の解説

小大下島

愛媛県今治市、岡村島の東、大下(おげ)島の西に位置する関前諸島の島。面積約0.9平方キロメートル。もと無人島だったが、明治時代セメント材料としての石灰石の採掘が始まり、人が住むようになった。

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世界大百科事典(旧版)内の小大下島の言及

【関前[村]】より

…人口1009(1995)。瀬戸内海の芸予諸島に属する岡村島,大下(おおげ)島,小大下(こおおげ)島の3島からなり,北および西に広島県大崎上島・下島が隣接し,岡村港は今治~宇品(うじな)の定期船寄航地である。3島とも低地に乏しく,おおむね花コウ岩からなり,ところどころに石灰岩層が露出する。…

※「小大下島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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