小川和紙(読み)おがわわし

事典 日本の地域ブランド・名産品 「小川和紙」の解説

小川和紙[紙工芸・和紙]
おがわわし

関東地方埼玉県地域ブランド
比企郡小川町・秩父郡東秩父村で製作されている。約1200年ほど前、光仁天皇の頃からつくられたという。なかでも紀州から技術が移入された細川紙は、楮だけを材料とした和紙で、丈夫で素朴な紙質が高評価を受けている。白の素朴な風合いのものから染紙もみ紙工芸紙・美術紙と色鮮やかなものまである。埼玉県伝統的手工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「小川和紙」の解説

小川和紙

埼玉県比企郡小川町、秩父郡東秩父村で生産される和紙。原料コウゾ当地での製造起源奈良時代に遡るとされ、江戸時代に当時は和歌山県の高野町細川で漉かれていた「細川奉書」と同質の紙(細川紙)を小川で漉かせるようになったことから有名となる。その後和歌山での生産は衰退。「細川紙」の技術は埼玉のみで引き継がれることとなった。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android