コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

染(め)紙 ソメガミ

2件 の用語解説(染(め)紙の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

そめ‐がみ【染(め)紙】

種々の色に染めた紙。いろがみ。
《黄色や紺に染めた紙を用いたところから》仏教の経典をいう斎宮忌み詞。染め草。
「経、仏など忌みて、なかご、―など言ふなるもをかし」〈徒然・二四〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

染紙
そめがみ

種々の色に染めた紙のこと、またその技術をいう。日本ではすでに奈良時代に高度な発達を遂げ、正倉院には『色麻紙(いろまし)』19巻をはじめ多くのものが残存し、『正倉院文書』には約40種もの紙名がみられる。おもな染色方法には、〔1〕紙を漉(す)く前の紙料繊維に染料を混和する漉き染め、〔2〕成紙(せいし)を染浴(せんよく)(染料を溶いた液)に入れて染める浸(ひた)し染め、〔3〕刷毛(はけ)で塗る引き染め、〔4〕染料液を霧状に吹き付ける吹き染めなどがあり、媒染剤(染料が直接繊維に染着しない場合に使う結合剤)によって変化を出す方法も布の場合と同様である。上代では防虫と美観の目的から写経用紙がおもな用途であった。したがって伊勢(いせ)の斎宮(さいくう)の忌みことばでは「経典」を意味した。[町田誠之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の染(め)紙の言及

【黄紙】より

…日本でも奈良時代には,写経所を中心に黄紙が大量に染められた。写経のほか詔勅など長く保存される文書に用いられ,伊勢の斎宮(いつきのみや)の忌詞(いみことば)で経典のことを〈染紙(そめがみ)〉というのも,経典が黄紙に書写されるのが多かったためであるという。経典に黄紙を用いる習慣は江戸時代まで行われた。…

※「染(め)紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

染(め)紙の関連キーワード藍紙色糸紺紙蜥蜴色色染染返す染分け手綱段染茶染松紙

今日のキーワード

ネコノミクス

猫が生み出す経済効果を指す造語。2012年に発足した安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」にちなみ、経済が低迷する中でも猫に関連するビジネスが盛況で、大きな経済効果をもたらしていることを表現したもの。...

続きを読む

コトバンク for iPhone