小松天満宮（読み）こまつてんまんぐう

日本歴史地名大系

小松天満宮
こまつてんまんぐう

• 石川県：小松市
• 旧能美郡地区
• 上牧村
• 小松天満宮

[現在地名]小松市天神町

天神（てんじん）町南部の梯（かけはし）川右岸にある。祭神は菅原道真・前田利常・白太夫神・応神天皇。旧県社。加賀藩主前田氏は菅原道真の後裔であると称し、梅鉢を家紋とした。三代藩主利常は小松に隠居後の明暦三年（一六五七）、京都北野社の四分の一規格の社を建仁寺流山上善右衛門喜広を棟梁にして造営し、翌年遷宮式を行った。別当職には北野社上乗（じようじよう）坊（松雲寺）の社僧能順が補され、以後三〇年ごとに金沢に出開帳し、一〇年ごとに菅公式年大祭を挙行した。社領一〇〇石のほか社殿の修理費などはすべて藩費で賄われた。明治七年（一八七四）梯神社と改称、昭和一二年（一九三七）金沢尾山（かなざわおやま）神社内にあった小松神社を還鎮した。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」

デジタル大辞泉プラス

小松天満宮

石川県小松市、梯川(かけはしがわ)の右岸にある神社。旧県社。祭神は菅原道真ほか。本殿、拝殿、神門などは国の重要文化財に指定。

出典　小学館