朝日日本歴史人物事典 「小田孝朝」の解説
小田孝朝
生年:建武4/延元2?(1337)
南北朝・室町時代の武将。常陸国小田(つくば市)の領主。治久の子。讃岐守。文和1/正平7(1352)年に父の跡を継ぎ,文和3/正平9年足利尊氏に従って上京,同年暮れから翌年にかけて京都において尊氏のもとで戦い活躍した。こうした功績により常陸国信太荘・田中荘を与えられ,小田氏の隆盛期を築いた。しかし至徳3/元中3(1386)年に鎌倉府に反抗した小山若犬丸をかくまったため,翌嘉慶1/元中4年に上杉朝宗らの軍勢に小田城を攻められて降伏し,家名は残したものの信太荘と田中荘を失い,小田氏の勢力は大きく衰退した。
(山田邦明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報