朝日日本歴史人物事典 「小田氏治」の解説
小田氏治
生年:享禄4?(1531)
戦国時代の武将。常陸国小田(つくば市)の城主。越前守。政治の子。常陸の小規模大名のひとりとして,近隣の諸勢力と戦いを繰り返す。弘治2(1556)年には結城氏と戦って敗れ,永禄2(1559)年にも結城氏を攻めてまた敗れた。その後は佐竹氏と対立して相模,武蔵の北条氏と結び,同12年に常陸手這坂で佐竹方の軍と戦って大敗した。天正18(1590)年には豊臣秀吉の小田原参陣の命に従わず所領を没収され,のち越前に移り同地で死去した。
(山田邦明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報