小臭木(読み)コクサギ

デジタル大辞泉 「小臭木」の意味・読み・例文・類語

こ‐くさぎ【小臭木】

ミカン科の落葉低木。山野自生。葉はにおいがし、倒卵形でつやがある。雌雄異株。春、黄緑色雄花雌花が咲き、実は熟すと裂けて種子をはじき出す。

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精選版 日本国語大辞典 「小臭木」の意味・読み・例文・類語

こ‐くさぎ【小臭木】

  1. 〘 名詞 〙 ミカン科の落葉低木。本州、四国、九州の山野に生える。高さ約二メートル。枝は柔らかく灰白色。葉は短柄があり、特殊な葉序で互生し、横枝では左右交互に二枚ずつ着くように見えることが多い。葉身は長さ約一〇センチメートルの広楕円形または倒卵形で先はとがり、強い臭気がある。雌雄異株で初夏に小さな淡黄緑色の四弁花をつける。雄花は総状花序となり雌花は単一、ともに葉腋(ようえき)につく。果実は有毒で四個の分果となり、熟すと各々が裂けて種子を遠くに飛ばす。葉の煎汁は牛馬のシラミや便所のウジを殺すのに使い、漢方では全草を煎服して、せき止め、解熱解毒などに用いる。漢名に常山を当てるが誤用。〔改正増補多識編(1670頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「小臭木」の解説

小臭木 (コクサギ)

学名Orixa japonica
植物。ミカン科の落葉低木,薬用植物

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