小野圭次郎(読み)オノ ケイジロウ

20世紀日本人名事典 「小野圭次郎」の解説

小野 圭次郎
オノ ケイジロウ

明治〜昭和期の英語教育者,英語学者



生年
明治2年3月9日(1869年)

没年
昭和27(1952)年11月11日

出生地
福島

学歴〔年〕
東京高師英語専修科〔明治33年〕卒

経歴
小学校教師を7年務めた後、東京高師を経て福島、福岡、愛媛、三重各県の師範学校中学校で英語を教えた。松山市の北予中学校在職中の大正10年に「英文之解釈」を出版受験生に好評を博し994版、150万部の超ロングセラーとなった。昭和5年教職を辞めて上京文法作文など受験参考書執筆に専心し“小野圭”の参考書として広く親しまれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野圭次郎」の解説

小野圭次郎 おの-けいじろう

1869-1952 明治-昭和時代の英語学者。
明治2年3月9日生まれ。福島県,愛媛県,三重県などで英語教師をつとめる。大正10年出版した受験参考書「英文之解釈」が150万部をこえるロングセラーとなる。以後も「英語の単語研究法」などおおくの受験参考書をだし,「小野圭」の名でしたしまれた。昭和27年11月11日死去。83歳。磐城(いわき)磐前(いわさき)郡(福島県)出身。高等師範卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小野圭次郎の言及

【受験参考書】より

…また,藤森良蔵(1882‐1946)と塚本哲三(1881‐1953)とは,1917年9月から受験雑誌《考へ方》を創刊し,〈考へ方研究社〉をおこして,〈考へ方主義〉にもとづく多くの受験参考書を出版した。藤森の〈考へ方主義〉の影響下に書かれた,小野圭次郎《英文の解釈・考へ方と訳し方》(山海堂,1921)は,72年までに1050版,600万部を売ったという。赤尾好夫が日本で初めて通信添削形式による受験指導を始めたのは1932年のことであるが,赤尾好夫《英語基本単語熟語集》(旺文社,1942)も,〈豆単〉とよばれて受験生に歓迎された。…

※「小野圭次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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