精選版 日本国語大辞典 「居成」の意味・読み・例文・類語
い‐なり ゐ‥【居成】
〘名〙 (「に」を伴って副詞的に用いられることが多い)
① 引き続き、もとのままでいること。
(イ) 動かないでそのままの位置にいること。
※俳諧・猿蓑(1691)五「此春も盧同が男居なりにて〈史邦〉 さし木つきたる月の朧夜〈凡兆〉」
※談義本・根無草(1763‐69)前「天鈿女命(あめのうずめのみこと)、其外居なり」
(ニ) 遊女が、他の廓(くるわ)へ住み替えすることなく、そのまま続いて同じ廓に勤めること。
※浮世草子・本朝桜陰比事(1689)四「此紙屋借宅を居(ヰ)成に買求めけるに」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報