デジタル大辞泉 「屈まる」の意味・読み・例文・類語 くぐま・る【▽屈まる】 [動ラ五(四)]からだをまるめて小さくする。萎縮いしゅくする。かがまる。「貫一はいと苦しく心―・りつつ」〈紅葉・金色夜叉〉 かがま・る【▽屈まる】 [動ラ五(四)]1 背・腰などが折れ曲がった状態になる。また、そのような姿勢をとる。「腰が―・る」2 寒さでかじかむ。また、ひび・あかぎれになる。「寒気甚だしくして兵皆指を墜し、―・る」〈太平記・二五〉 こごま・る【▽屈まる】 [動ラ五(四)]からだを折りたたむようにして、低い姿勢をとる。かがまる。「―・ってたき火にあたる」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「屈まる」の意味・読み・例文・類語 かがま・る【屈・亀】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 古く「かかまる」とも )① かがむようになる。折れ曲がった状態になる。多く、背、腰、手、足、指など、体の部分についていう。かがむ。くぐむ。また、しゃがむ。うずくまる。かごまる。[初出の実例]「曲身低影 上、可可末利(カカマリ)、低、可多夫久」(出典:新訳華厳経音義私記(794))「ひげも白くこしもかがまり目もただれにけり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))② ( 亀 ) ( 「亀」はひび、あかぎれの意 ) 寒気のために、指がかじかんでちぢこまる。また、手などがあかぎれになる。かがむ。[初出の実例]「庭上にて立てれば頭鶴となる。坐て炉辺にあれば手亀まらず〈菅原道真〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)「年内は寒気甚して兵皆指を堕し、手亀(カガマ)る事有ぬべければ」(出典:太平記(14C後)二五) くぐま・る【屈・跼】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 腰をまげ、手足を縮めた状態になる。からだをまるく縮める。かがまる。こごむ。〔観智院本名義抄(1241)〕[初出の実例]「小さくくぐまって、ぼろっ屑かなにかのようにちんまり坐っている」(出典:おあんさま(1965)〈大原富枝〉) こごま・る【屈・踞】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 体を折り曲げてしゃがむ。かがまる。〔言元梯(1834)〕[初出の実例]「隣りには、老婆と鶴が凝(コゴ)まって、灯を消して、ゐた」(出典:唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by