屋上緑化(読み)オクジョウリョッカ

デジタル大辞泉 「屋上緑化」の意味・読み・例文・類語

おくじょう‐りょっか〔ヲクジヤウリヨククワ〕【屋上緑化】

《「おくじょうりょくか」とも》建物屋上を防水し、土を入れて植物を植え、緑をふやすこと。壁面緑化と併せて、美観向上ヒートアイランド現象の軽減冬季の断熱効果向上という利点と、排水不良などの問題点とがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屋上緑化」の意味・わかりやすい解説

屋上緑化
おくじょうりょっか

建築物の屋上に芝や草木を植えること。目的によって庭園屋上庭園),芝生広場,農園,緑化屋根,壁面緑化などさまざまな形態がある。屋上・外壁の照り返しや温度上昇を防ぐことで,ヒート・アイランド現象の緩和,建築物の断熱性向上による省エネルギー,建築物の耐久性の向上,雨水の一時貯留による都市型水害の防止,生態系の確保,大気浄化,都市景観の向上などが期待される。2004年景観緑三法施行によって緑化地域制度が導入され,一定規模以上の建築物を新築・改築・増築する場合,敷地面積の一定割合以上の緑化が義務づけられた。多くの自治体が,その際の融資や費用負担など助成事業を定めている。一方既存ビルについては,積載荷重条件下での緑化推進が課題となった。

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リフォーム用語集 「屋上緑化」の解説

屋上緑化

屋上緑化手法には、陸屋根(ろくやね)の防水層を植物の根から守り適度な保水と余分な水を排出する工法、保水力の高い人工軽量土壌、植物への潅水(かんすい)装置など、さまざまな工法・システムがあり、防水済みの躯体(くたい)を利用したシステムもみられる。

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