屍姦(読み)シカン

デジタル大辞泉 「屍姦」の意味・読み・例文・類語

し‐かん【××姦】

死体相手にして性交すること。

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「屍姦」の意味・読み・例文・類語

し‐かん【屍姦・死姦】

  1. 〘 名詞 〙 死体を相手にして性交をすること。
    1. [初出の実例]「軽微なる死姦(シカン)、偶像姦の心理が混ってゐないとはいへぬ」(出典人形(1931)〈江戸川乱歩〉一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「屍姦」の意味・わかりやすい解説

屍姦
しかん

死体に性的衝動を感じ、それを実行するもので、死体に対してのみ性欲満足が得られることをいう。性対象を異常なものにのみ求める性倒錯であり、性欲の質的異常の一つ。すなわち、自己の性的欲望を達するためには、生きた人ではかなわず、やむなく死体を相手にするというもの。外国での報告例はあるが、日本における事例はきわめて少ない。

[栗原文男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屍姦」の意味・わかりやすい解説

屍姦
しかん
necrophilia

死体 (性) 愛ともいう。性倒錯の一種。死体に対して性愛を感じ,性的満足を得る行為である。ときには屍姦のあと,死体を食べることもある (バンピリズム) 。

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