日本歴史地名大系 「山口御茶屋跡」の解説 山口御茶屋跡やまぐちおちややあと 山口県:山口市山口町中河原町山口御茶屋跡[現在地名]山口市中河原町中河原(なかがわら)町の一(いち)ノ坂(さか)川沿い北側に位置する。御茶屋は萩藩の公館で、藩主の参勤の折や国内巡行、一族の旅行、その他要人の宿泊に使用するために建てられたもので、交通の要衝に置かれた。一種の本陣でもある。萩と三田尻(みたじり)(現防府市)を結ぶ御成道(萩街道)の要地でもあったこの山口町の御茶屋は、もと陶氏の出屋敷跡に元和二年(一六一六)に建てられたもので、宝暦一一年(一七六一)に焼失した台所は、陶氏屋敷時代のものであったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報