岡太神社(読み)おかたじんじや

日本歴史地名大系 「岡太神社」の解説

岡太神社
おかたじんじや

[現在地名]西宮市小松南町二丁目

阪神武庫川むこがわ駅北西方、旧中国街道南傍に鎮座。旧県社。近世には小松こまつ村の産土神。祭神は天之御中主神で、素盞嗚大神・高皇産霊神・大己貴神・稲田姫神・蘇民将来を併祀。「延喜式」神名帳武庫郡の「岡太ヲカタ神社」に比定され(摂津志)押照おしてる(摂陽群談)、おかしの宮(摂陽落穂集)ともいった。式内社については岡田山おかだやまの神戸女学院大学構内にある広田ひろた神社摂社岡田神社にあてる説(摂津名所図会・神祇志料)もある。永正六年(一五〇九)一一月日の如意庵領摂津国鳴尾田地算用状(大徳寺文書)にみえる「小松宮」とみられ、本役一斗六升・銭一三一文が毎年同宮に納められている。


岡太神社
おかふとじんじや

[現在地名]今立町粟田部

行司ぎようじヶ岳山麓に鎮座する。祭神は建角身たけつぬみ命・国狭槌くにさづち命・大己貴おおなむち命。旧県社。白山三社大権現とも、白山社とも称されたが、明治初年に現社号となった。近世には社前が大門町で、それに接して本町・二日市町と続き、当社を中心に粟田部あわたべ村が形成されていた。「越前国名蹟考」は「縁起云」として「継体天皇当国に在せし時祭らせ玉り、其後社頭荒廃に及ひけるに養老三年泰澄大師再興あり」と記している。


岡太神社
おかふとじんじや

[現在地名]武生市岡本町

岡本おかもと北部、岡本山の南西に鎮座する。祭神は岡太大神。旧村社。近世は白山社と称し、「越前国名蹟考」は「是古の雨夜神社式内なり」と記しており、「延喜式」神名帳の丹生にう郡「雨夜アマヨ神社」に比定している。貞享三年(一六八六)の除地改(南条郡誌)に「一、屋敷七畝氏神白山社地、一、田二反一畝廿三歩白山神田、一、畠一畝十八歩同神畠、右三ケ所義久様御墨印(中略)太閤様御検地の節御除」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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