岡崎町(読み)おかざきちよう

日本歴史地名大系 「岡崎町」の解説

岡崎町
おかざきちよう

[現在地名]中央区八丁堀はつちようぼり二―三丁目

南八丁堀一丁目代地・同二丁目代地・同三丁目代地・同五丁目代地の北にある。西は伊勢桑名藩上屋敷、東は八丁堀北紺屋はつちようぼりきたこんや町など、北は北島きたじま町。寛永江戸図では寺地だが、のちに武家屋敷地となり、さらに享保六年(一七二一)に収公されて町奉行組与力・同心の拝領地となった。これら与力・同心は八丁堀御役人衆と称され、それぞれ二〇〇坪ほどの敷地に表門を構えていたが、表の地所商人に貸与することが多く、その奥に居宅を設けていたという(京橋繁昌記)。拝領地となってまもなく地内で町屋が開かれ、名主岡崎十左衛門にちなんで岡崎町と称された。


岡崎町
おかざきちよう

[現在地名]西区靭本うつぼほん町二丁目・西本にしほん町二丁目

海部かいふ町の西にあり、南は阿波堀あわぼり川。町名は明暦元年(一六五五)大坂三郷町絵図にみえる。靭三町と同じく塩魚・干鰯などを扱う商人が多く、「靭」と総称される地域に含まれるが、当町の南西から阿波堀川に架かる岡崎橋の創建が慶長五年(一六〇〇)とされるので(西区史)、町名が付いたのは靭三町の成立より早い阿波堀川開削の時期にさかのぼると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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