ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岡本一抱」の意味・わかりやすい解説
岡本一抱
おかもといっぽう
[没]享保1(1716).5.20. 京都
江戸時代中期の医師。通称は為竹,号は一得翁,守一翁,摂生堂。近松門左衛門の弟。本姓は杉森であるが,のちに平井家の養子となって平井要安と称し,元禄1 (1688) 年頃岡本一抱と改めた。 10歳で医学を学び,寛文 11 (71) 年味岡三伯に入門。貞享2 (85) 年に『新編灸法口訣入門』を出版したのを皮切りに,注解あるいは諺解した医書を続々と出し,江戸時代の医師のなかで最も多く医書を出版した人として名を残した。
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