20世紀日本人名事典 「岡本健一」の解説
岡本 健一
オカモト ケンイチ
昭和・平成期の映画照明技師
- 生年
- 大正3(1914)年4月22日
- 没年
- 平成14(2002)年3月5日
- 出生地
- 京都府京都市嵯峨野
- 学歴〔年〕
- 尋常高小卒
- 主な受賞名〔年〕
- 山路ふみ子映画功労賞(第5回)〔昭和56年〕,勲四等瑞宝章〔平成1年〕
- 経歴
- 昭和9年カメラマンを目ざして独立プロ・京都映音の現像所入り。以来、東宝、JOスタジオ、新興キネマ、17年大映と照明一筋。黒沢明「羅生門」、吉村公三郎「西陣の姉妹」、溝口健二「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」、市川崑「破戒」「炎上」などで宮川一夫カメラマンと組んで名人芸をみせた。39年退社。フリーとなってからも熊井啓「忍ぶ川」、大島渚「愛の亡霊」など話題作を手掛ける。モノクロ、カラーを通じ、間接、反射光を多用し、幽玄を生み出すテクニックが国内外で絶賛される。ほかの代表作品に「雪之丞変化」「愛のコリーダ」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報