朝日日本歴史人物事典 「岡田正利」の解説
岡田正利
生年:寛文1(1661)
江戸中期の神道家。大和国(奈良)生まれ。通称は左近,左衛門。号は磐斎,礒波翁,潮翁。牧村氏の生まれ。22歳のとき武蔵(東京)に行き岡田家を継ぐ。そのころは儒学を学んでいたが,40歳すぎから神道に転じ,垂加神道を玉木正英,跡部良顕らから学ぶ。68歳のときに正英から授けられた磐斎の号を称し,正英没後はその説の整理に努める一方,垂加神道を関東に広めた。<著作>『神代巻日蔭草口訣』『神学承伝記』『玉籤集口授秘奥』<参考文献>谷省吾「岡田正利の自叙小伝『磐斎之記』」(『皇学館論叢』6巻2号)
(白山芳太郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報