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緑営 りょくえいLü-ying

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

緑営
りょくえい
Lü-ying

中国,清代に漢人を主体に編成された正規軍。八旗 (はっき) と区別するために旗色を緑としたので,その軍隊を緑旗ともいい,その兵を八旗漢軍兵と区別して緑旗兵とか漢兵と呼んだ。清が中国内地に進出した順治年間 (1644~61) に投降した明の軍人の希望者で編成し,全国に設置。

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デジタル大辞泉の解説

りょく‐えい【緑営】

中国、代の兵制で、漢人によって編成された常備軍の一。旧明軍を改編して組織したもので、軍旗に緑色を用いたところからの名。騎兵と歩兵に分かれ、主として治安維持などに当たった。緑旗。→八旗(はっき)

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百科事典マイペディアの解説

緑営【りょくえい】

中国,清朝の常備軍の一種。満州族を中心に編成された精鋭の八旗軍に対して,漢人を中心に編成され,治安の維持と八旗軍の不足を補った。緑色の旗で八旗と区別したためこの名があり,兵士を緑旗兵ともいった。

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世界大百科事典 第2版の解説

りょくえい【緑営 Lù yíng】

中国,清代の正式軍隊の一つ。緑旗ともいう。緑営,緑旗の名はその旗色に由来する。清朝の軍制は八旗と旧明朝の軍隊を改編した緑営から成っていた。清は明の衛所制下の軍隊を緑営に改編するに際し,漕運関係以外の衛所をほとんど廃止して州県に帰併し,また兵丁は民間から召募して俸給を支給した。首都北京に置かれた緑営を巡捕営といい歩軍統領に属した。各省に配置された緑営の主力は提督に属して提標といい,ほかに督標,撫標,河標,漕標,鎮標などがあり,おのおの総督,巡撫,河道総督漕運総督,総兵に属した。

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大辞林 第三版の解説

りょくえい【緑営】

中国、清朝の正規軍の一。漢人を主体とし、軍旗に緑色を用いて漢人の八旗と区別した。平時には治安・警察の任にあたった。緑旗。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緑営
りょくえい

中国、清(しん)代の軍事組織。緑旗ともいう。清朝兵制の根幹は満州人を中核とする八旗であったが、緑営は明(みん)代の兵制を踏襲して1644年から漢人のみで編成し、軍旗の色を緑としたことに名称の由来がある。なお、清朝の建国(1636)に協力した漢人は八旗漢軍に編成された。緑営には大別して在京緑営(京営)と在外緑営(直省緑営)がある。京営は歩軍統領の指揮下に北京(ペキン)に駐屯した。その任務は管内を巡警して盗賊の逮捕にあたることで、軍隊というよりは警察である。在外緑営は、地方行政の任にあった総督、巡撫(じゅんぶ)、提督、総兵官、四川(しせん)成都将軍、河東・江南河道総督、漕運(そううん)総督の指揮下に置かれ、もっとも多いときは60万人以上あったが、すべて細分化して配置され、それを駐防八旗が監視するという形態であった。清末には無力化して勇営、練軍にとってかわられた。[細谷良夫]

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世界大百科事典内の緑営の言及

【清】より

…その後八旗が人口の増加と漢人経済の影響を受けて貧困化したことは日本徳川時代の旗本と同様で,八旗は貧困化すると同時に弱体化した。八旗とは別に緑旗(緑営)とよばれる60万から80万の漢人部隊が編成されて地方の治安維持や雑役にあたった。つぎに政治,行政では満州族特有の最高機関として入関前から議政王大臣という会議があったが,康熙末年には有名無実となり,雍正時代(1723‐35)からは軍機処が新設され,皇帝のもと数名の軍機大臣による軍事,政治を決する最高政務機関となった。…

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