精選版 日本国語大辞典 「緑営」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
中国、清(しん)代の軍事組織。緑旗ともいう。清朝兵制の根幹は満州人を中核とする八旗であったが、緑営は明(みん)代の兵制を踏襲して1644年から漢人のみで編成し、軍旗の色を緑としたことに名称の由来がある。なお、清朝の建国(1636)に協力した漢人は八旗漢軍に編成された。緑営には大別して在京緑営(京営)と在外緑営(直省緑営)がある。京営は歩軍統領の指揮下に北京(ペキン)に駐屯した。その任務は管内を巡警して盗賊の逮捕にあたることで、軍隊というよりは警察である。在外緑営は、地方行政の任にあった総督、巡撫(じゅんぶ)、提督、総兵官、四川(しせん)成都将軍、河東・江南河道総督、漕運(そううん)総督の指揮下に置かれ、もっとも多いときは60万人以上あったが、すべて細分化して配置され、それを駐防八旗が監視するという形態であった。清末には無力化して勇営、練軍にとってかわられた。
[細谷良夫]
清朝の正規軍の一つ。その旗色により緑旗兵ともいう。清朝が中国本土に進出後に,明朝の旧軍人を主体に編制した軍隊で,主に漢人からなる。漢軍八旗と区別する場合は,漢兵という。京師(けいし)巡捕営と各省緑営とに分かれ,前者は総兵員約1万人で歩軍統領が統括し,後者の総数は約60万で,総督や巡撫(じゅんぶ)などが率いた。軍隊というものの,平時には営や汛(じん)に分属して主に治安維持にあたった。三藩(さんぱん)の乱の鎮圧には軍隊として活躍したが,清代後半に急速に弱体化した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…その後八旗が人口の増加と漢人経済の影響を受けて貧困化したことは日本徳川時代の旗本と同様で,八旗は貧困化すると同時に弱体化した。八旗とは別に緑旗(緑営)とよばれる60万から80万の漢人部隊が編成されて地方の治安維持や雑役にあたった。つぎに政治,行政では満州族特有の最高機関として入関前から議政王大臣という会議があったが,康熙末年には有名無実となり,雍正時代(1723‐35)からは軍機処が新設され,皇帝のもと数名の軍機大臣による軍事,政治を決する最高政務機関となった。…
※「緑営」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
地震や風雨などによる著しい災害のうち、被災地域や被災者に助成や財政援助を特に必要とするもの。激甚災害法(1962年成立)に基づいて政令で指定される。全国規模で災害そのものを指定する「激甚災害指定基準に...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新