20世紀日本人名事典 「岩下俊作」の解説
岩下 俊作
イワシタ シュンサク
昭和期の小説家
- 生年
- 明治39(1906)年11月16日
- 没年
- 昭和55(1980)年1月30日
- 出生地
- 福岡県企救郡足立村(現・北九州市小倉北区香春口)
- 本名
- 八田 秀吉(ハッタ ヒデキチ)
- 学歴〔年〕
- 小倉工機械科(旧制)〔昭和2年〕卒
- 経歴
- 昭和3年八幡製鉄所(現・新日鉄)に入社。かたわら劉寒吉、火野葦平らと同人雑誌「とらんしつと」や「九州文学」で詩作していたが、14年小倉の人力車夫を主人公に初めて書いた小説「富島松五郎伝」が「改造」の懸賞小説で佳作に入選。15年直木賞候補になり文壇に認められたほか、18年には「無法松の一生」のタイトルで映画化されて大ヒットした。のち新派劇や新国劇にもなる。36年に八幡製鉄を退社後、明治通信北九州支社に勤務、小倉在住のまま作家生活を続けた。他の代表作に「縄」「焰と氷」「明治恋風」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報