岩戸寺(読み)いわとじ

日本歴史地名大系 「岩戸寺」の解説

岩戸寺
いわとじ

[現在地名]国東町岩戸寺

寺迫てらざこにあり、一帯は県指定史跡となっている。石立山と号し、養老二年(七一八)仁聞創建、自作の薬師如来を安置していると伝え、六郷山二十八本寺の一つで、山六坊・里六坊、三十仏・三十番神を擁したという。建武四年(一三三七)六月一日の六郷山本中末寺次第并四至等注文案(永弘文書)に末山として寺号がみえ、一六世紀半ばの成立と思われる六郷二十八山本寺目録(太宰管内志)では流通分末山として石立山岩戸寺と記される。木造薬師如来は県指定文化財。修正鬼会は国指定重要無形文化財。参道入口近くに安置されている文明一〇年(一四七八)銘の石造仁王は、岩戸寺石造金剛力士立像として県指定文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「岩戸寺」の解説

岩戸寺

大分県国東市にある天台宗寺院山号は石立山。718年、仁聞による創建と伝わる。本尊は薬師如来。宝塔は国の重要文化財に指定。

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