岩盤地すべり(読み)がんばんじすべり

最新 地学事典 「岩盤地すべり」の解説

がんばんじすべり
岩盤地すべり

rockslide ,rock slip

1)過去に移動したことがない基盤から新たに発生する地すべり初生地すべりと同義。基盤岩に潜在する弱面(層理面・節理面・断層面など)がすべり面となって発生し,急速に移動する。2)日本では古い初生地すべり地塊(岩盤)の再移動はごく普通の現象で,これも岩盤地すべりと呼び,混乱を生ずることが多い。これは,単純に崩積土の地すべりが二次地すべり,岩盤の地すべりは初生地すべりと誤って認識されやすいことによる。また,この定義物質を基準とした分類にカテゴリーが異なる発達段階(歴史)の区分を重ねたことも混乱の原因である。初生・再動を問わず岩盤から移動したものを岩盤地すべり,そのうち新しく発生したものは初生岩盤地すべり(primary rockslide)と呼ぶことが適切で実用的である。岩盤中には断層,節理,風化により顕在化した層理面・片理面などの多数の不連続面が存在する。不連続面をすべり面・分離面として,岩盤地すべり,特に初生岩盤地すべりが発生(形成)する。不連続面の組合せによりさまざまな形状ブロックが形成されるが,不連続面の性状・幾何学的な方向性と解放面(自然斜面や掘削面)との関係において岩盤地すべりの要因となる重要なブロックを「キーブロック」という。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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