岳陽楼(読み)ガクヨウロウ

デジタル大辞泉 「岳陽楼」の意味・読み・例文・類語

がくよう‐ろう〔ガクヤウ‐〕【岳陽楼】

岳陽市城壁西門楼。開元年間、岳州府長官の張説ちょうえつが才士たちと楼に登って作った詩や杜甫の詩などによって、洞庭湖眺望の絶景地として有名。

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精選版 日本国語大辞典 「岳陽楼」の意味・読み・例文・類語

がくよう‐ろうガクヤウ‥【岳陽楼】

  1. 中国、湖南省岳陽の町を囲む城壁の西門の楼。三層楼で、洞庭湖に臨み、左方湖中の君山に対する眺めは絶景とされ、多くの詩に詠まれている。〔杜甫‐登岳陽楼詩〕

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世界の観光地名がわかる事典 「岳陽楼」の解説

がくようろう【岳陽楼】

中国の湖南省北東部、同国第2の淡水湖・洞庭湖(ドンティンフー)の東北端にある、江南の三大名楼の一つに数えられる楼閣。同省の岳陽(ユエヤン)市にある。215年に、水兵の訓練の閲兵楼として建てられた高さ21mの3階建ての木造建築で、古くからここで眺める洞庭湖は絶景と賞賛され、杜甫や李白、白居易(白楽天)、孟浩然、范仲庵などの文人が訪れ、詩を詠んだところとして知られる。杜甫の詩「登岳陽楼(岳陽楼に登る)」は有名である。また、北宋の時代の范仲淹の「岳陽楼記」は、「先天下之憂而憂後天下之楽而楽(天下の憂に先んじて憂い、天下の楽に後れて楽しむ)」の一節で有名である。

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世界大百科事典(旧版)内の岳陽楼の言及

【岳陽】より

…鉄鋼,機械,建材,化学肥料などの工業が発達する。市の西門の城楼は3層からなり岳陽楼と呼ばれる。城楼からは洞庭湖,君山を望むことができる。…

※「岳陽楼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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