新撰 芸能人物事典 明治~平成 「岸本芳秀」の解説
岸本 芳秀
キシモト ヨシヒデ
- 職業
- 音楽家
- 生年月日
- 文政4年
- 出生地
- 備前国御野郡下伊福村(岡山県 岡山市)
- 経歴
- 父芳景に雅楽を学び、父の死後岡山藩楽士。14歳で京に上り楽頭阿倍雅楽助に師事。18歳で再上洛、大曲「蘇合香」を伝授され、3度目の上洛で笙、篳篥、横笛を学び三管三鼓をきわめる。明治3年藩命で奈良の春日神社で倭舞(大和舞)を修業。4年廃藩で伶人職を解かれる。以後、新歌曲の創作を続け、管楽器本位の雅楽を歌と筝本位に改めた、吉備楽を完成、新曲は300曲に。11年岡山県令の推挙で、息子とともに東京・青山御所で皇太后、皇后の御前演奏を行った。のち三条実美、岩倉具視らの作詞に作曲、16年黒住教楽長に就任。
- 没年月日
- 明治23年 6月3日 (1890年)
- 家族
- 父=岸本 芳景(備前岡山藩士),息子=岸本 芳武(吉備楽)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報