川龍院(読み)せんりゆういん

日本歴史地名大系 「川龍院」の解説

川龍院
せんりゆういん

[現在地名]弘前市西茂森町一丁目

西茂森にししげもり町禅林街三十三ヵ寺の一つ。宗徳そうとく寺を主座とする下寺のなかにある。盛雲せいうん院と正光しようこう寺の間に位置。石流山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。もと耕春こうしゆん院末寺。開山は耕春院五世年室善寿。開基は不詳。

長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、石川いしかわ村にあったとあり、開基を寛永二年(一六二五)とする。寺伝によれば、石川村にあった頃は岩淵がんえん寺とよばれ、現在地に移って今の寺号になったという。岩淵寺は鎌倉時代執権北条氏の地頭代として、津軽平賀ひらか岩楯いわだて(現南津軽郡平賀町)本拠を置いた曾我氏が建立したというが、詳細は不詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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