巫・覡(読み)かんなぎ

精選版 日本国語大辞典 「巫・覡」の意味・読み・例文・類語

かん‐なぎ【巫・覡】

〘名〙 (古くは「かんなき」。「かむなぎ」とも表記) 神に仕え、神楽(かぐら)を奏して神意をなぐさめたり、神おろしをしたりする人。通常は、女性がなる。みこ。こうなぎ。かみなぎ。神子(かんこ)。かん。
書紀(720)皇極三年七月(図書寮本訓)「巫覡(カムナキ)等遂に神語(こと)に詐託(あさむ)きて曰く」
伊勢物語(10C前)六五「陰陽師、かむなぎよびて、恋せじといふ祓(はらへ)の具してなむいきける」

こう‐なぎ かう‥【巫・覡】

〘名〙 (「かんなぎ(巫)」の変化した語) 神に仕え、神楽を奏して、神意をうかがったり、神おろしをしたりする人。
※栄花(1028‐92頃)後悔大将「かうなぎをば、御車の口の方に乗せたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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