帷子二郎(読み)カタビラ ジロウ

20世紀日本人名事典 「帷子二郎」の解説

帷子 二郎
カタビラ ジロウ

昭和期の地理学者 奈良女子大学名誉教授



生年
明治31(1898)年1月15日

没年
昭和44(1969)年8月10日

出生地
岩手県

学歴〔年〕
東京帝大地理学科〔大正13年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔昭和27年〕

経歴
大正14年奈良女子高等師範学校に勤め、昭和3年教授、24年奈良女子大学教授、30年文学部長、36年退官、名誉教授となり、天理大学教授に転じた。語学に長じ、12年東京で開いた世界教育会議で地理教育に関しフランス語で発表、31年アルゼンチンで開催の国際地理学会議では40年間の研究成果「大和高原断層地形」(英文)を発表、学位も受けた。また学術会議研究連絡委員を長く務め、32年東京と天理で開いた国際地理学会議では天理での運営責任者を務めた。著書は「奈良盆地」「地体構造論」「世界地誌 西欧および中欧篇」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「帷子二郎」の解説

帷子二郎 かたびら-じろう

1898-1969 昭和時代の地理学者。
明治31年1月15日生まれ。昭和3年奈良女高師教授となり,24年奈良女子大教授に就任。30年同大文学部長。のち天理大教授。風土変遷の研究が文化史研究の基礎となることを説いた。昭和44年8月10日死去。71歳。岩手県出身。東京帝大卒。著作に「奈良盆地」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android