日本歴史地名大系 「常行三昧院」の解説 常行三昧院じようぎようさんまいいん 滋賀県:大津市北部地域延暦寺東塔常行三昧院[現在地名]大津市坂本本町四種三昧院の一つで、般舟三昧経に基づく常行三昧の道場であるところから常行三昧堂・般舟三昧(はんじゆさんまい)院・仏立三昧(ぶつりゆうさんまい)院ともよばれ、常行堂と略称される。十六院の一つ。常行堂は三塔に建立されるが、現存するのは西塔のみ。東塔常行堂は大講堂北側に建立された。最澄が天台山より伝承してきた止観念仏としての常行三昧は、一期九〇日間にわたり阿弥陀仏を本尊として常に弥陀仏の名を唱え、心に弥陀仏を念じつつ堂内を歩き続ける(行道する)修行法で、これを実修する根本道場として最澄が計画、その遺志を継いで円仁が創建した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by