常陽(読み)ジョウヨウ

デジタル大辞泉 「常陽」の意味・読み・例文・類語

じょうよう〔ジヤウヤウ〕【常陽】

茨城県東茨城郡大洗町にある、日本原子力研究開発機構高速増殖炉実験炉。昭和52年(1977)運転開始。平成19年(2007)に発生した故障のため運転休止中。名称施設が立地する地域旧国名である常陸ひたち異称由来。正式名称は高速実験炉常陽。→もんじゅ

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共同通信ニュース用語解説 「常陽」の解説

常陽

茨城県大洗町にある実験炉。日本初の高速増殖炉として日本の自主技術で建設され、1977年4月に初臨界。運転試験を通じた技術の高度化や燃料の照射、高速炉実用化へ向けた革新技術の実証などを目的に、2007年まで運転された。積算運転時間は7万798時間。その成果は、高速増殖原型炉もんじゅの設計・建設などにも反映された。廃炉が決まったもんじゅ同様、原子力の研究開発を行う文部科学省所管の日本原子力研究開発機構が運営主体。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「常陽」の解説

常陽 じょうよう

木戸常陽(きど-じょうよう)

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世界大百科事典(旧版)内の常陽の言及

【核燃料】より

…また,カナダで開発した重水炉の燃料も同様の形態であるが天然ウランを使用している。実験炉〈常陽〉を設置して日本でも開発が進められている液体金属冷却高速増殖炉では,プルトニウムの高速中性子による核分裂を利用するが,燃料心材はプルトニウムとウランの混合酸化物であり,被覆管としてはステンレス鋼を使用している。冷却材の温度を高めるためと高速中性子の吸収はあまり物質によらないことからステンレス鋼が採用され,また出力密度を高めてもペレットの温度があまり上がらぬように,燃料棒の直径は約6mmと軽水炉にくらべて非常に細い。…

※「常陽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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