幡日佐神社(読み)はたひさじんじや

日本歴史地名大系 「幡日佐神社」の解説

幡日佐神社
はたひさじんじや

[現在地名]八木町字氷所

氷所ひどころ集落の北側山麓、日置ひおき近くに鎮座する。近世には幡久はたひさ大明神と称され、また氷室ひむろ幡久両社(両所)大明神・両所の宮とも称された。旧村社。「延喜式」神名帳に載せる船井郡幡日佐神社に比定される。現祭神は品陀別命・氷室命の二柱。「式内神社考証」や「特選神名牒」は祭神不詳とするが、大正期(一九一二―二六)には幡久明神・氷室明神とされた(船井郡誌)

かつては現在の氷所集落南辺にある竹藪の、古宮ふるみや跡とよばれる地に鎮座していたと伝え、灯籠一基が残る。草創については、神吉かみよしの氷室に鎮座していた氷室大明神の分霊を古宮の地に祀り氷所大明神と称していたところ、和銅年間(七〇八―七一五)池辺いけのべ美濃田みのだ(現亀岡市)幡谷はたたに山に八流の幡が天降り、その一が氷所大明神境内の樹木にかかり金色の光を発した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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