干飯崎(読み)かれいざき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「干飯崎」の意味・わかりやすい解説

干飯崎
かれいざき

福井県丹生(にゅう)郡越前町(えちぜんちょう)の南部にある岬。丹生山地の若須(わかす)岳(564メートル)から西南西に延びる尾根若狭(わかさ)湾に没する所で、先端に灯台がある。ここから南は直線的な甲楽城(かぶらき)断層の海岸線で、北は越前岬との間のややへこんだ海岸線に転じる。付近には海食崖(がい)が発達して平地はまったくない。岬の突出を利用して、南側に米ノ(こめの)の小漁港があるが、風浪を防ぐに完全でなく、零細な沿岸漁業も近年はまったく振るわない。

[島田正彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の干飯崎の言及

【越前海岸】より

…岬付近は国道305号線改修前は通行困難だった所で,玉川には1980年温泉が掘られた。漁業の盛んな四ヶ浦から南下すると干飯(かれい)崎,その南は200m前後の山地が一気に海に落ちる壮大な断層海岸で,78年開通の河野海岸有料道路(国道305号線バイパス)で探勝可能となった。岬から北上すると断崖はしだいに低くなり,九頭竜川河口近くの三里浜の砂丘に移る。…

※「干飯崎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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