越前加賀海岸国定公園(読み)えちぜんかがかいがんこくていこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

越前加賀海岸国定公園
えちぜんかがかいがんこくていこうえん

福井県中央部敦賀市杉津海岸から石川県南西部加賀市尼御前岬まで約 108kmの海岸一帯に広がる自然公園。面積 97.94km2。1968年指定。南越前町甲楽城にある断層海岸,越前町の隆起段丘海岸,東尋坊雄島海食断崖,尼御前岬の砂岩の海食景観などの多種多様な海岸風景が特徴。植生は豊富で,県境の鹿島の森(国指定天然記念物)や越前岬周辺には,シイ,タブ,シデ類,トベラなどの暖帯広葉樹の自然林が残されている。雄島のヤブニッケイの純林は貴重。丹生山地では暖帯広葉樹林に,ブナ,トチなどの温帯林の混生する自然林が見られる。越前岬周辺に自生するスイセンは有名。全域に渡り鳥の渡来が多く,敦賀市の中池見湿地加賀市の片野鴨池ラムサール条約に登録されている。加賀市に源平ゆかりの篠原古戦場があり,実盛塚,首洗池が残され,あわら市の吉崎には本願寺別院がある。温泉にも恵まれ,芦原温泉片山津温泉などがある。一部海域は加賀海岸海域公園地区に指定されている。

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デジタル大辞泉の解説

えちぜんかがかいがん‐こくていこうえん〔ヱチゼンかがカイガンコクテイコウヱン〕【越前加賀海岸国定公園】

石川県加賀市の尼御前(あまごぜん)岬から福井県敦賀(つるが)市の杉津(すいづ)に至る海岸を占める国定公園東尋坊越前岬などがある。

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百科事典マイペディアの解説

越前加賀海岸国定公園【えちぜんかがかいがんこくていこうえん】

福井県敦賀(つるが)市の杉津(すいづ)から石川県加賀市の尼御前岬まで約100kmの国定公園。面積89.92km2。1968年指定。河野村(現・南越前町)の断層海岸,越前町の越前岬付近の隆起段丘と海食洞や岩礁,東尋坊と松島の海食断崖,吉崎・塩屋付近の砂丘,尼御前岬の砂岩の海食景観など変化に富み,スイセンの大栽培地,暖帯性原生林の鹿島の森(天然記念物)もある。芦原(あわら),片山津の温泉地が近く,海岸縦貫道路の整備も進められている。
→関連項目石川[県]加賀[市]福井[市]三国[町]

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大辞林 第三版の解説

えちぜんかがかいがんこくていこうえん【越前加賀海岸国定公園】

福井県と石川県にまたがる日本海沿岸の公園。東尋坊・越前岬などの名勝地がある。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔石川県〕越前加賀海岸国定公園(えちぜんかがかいがんこくていこうえん)


石川県加賀市から福井県敦賀(つるが)市に至る海岸の国定公園。同区域の沿岸部と六所(ろくしょ)山などの丹生(にゅう)山地と北潟(きたがた)湖などを含む。面積9246ha。1968年(昭和43)指定。砂丘と海食地形の海岸景観が特徴。越前岬にはスイセンが自生し、タブノキ・クロマツなどの暖帯広葉樹が多い。福井県坂井(さかい)市三国(みくに)町の雄()島にはヤブニッケイの純林が残る。越前岬・東尋坊(とうじんぼう)・北潟(きたがた)湖など景勝地に恵まれる。片山津(かたやまづ)温泉・芦原(あわら)温泉など北陸地方屈指の歓楽温泉街をひかえる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

越前加賀海岸国定公園
えちぜんかがかいがんこくていこうえん

福井県敦賀(つるが)市杉津(すいづ)から石川県加賀市尼御前(あまごぜん)岬に至る海岸部を占める国定公園。長さ108キロメートル。面積92.46平方キロメートル。1968年(昭和43)指定、のち1971年三里浜(さんりはま)地区を福井臨工用地に削除した。岬と砂浜の配置が箱庭的な敦賀湾東岸から北進すると、やがて200メートル前後の山地が一気に海に落ちる壮大な河野(こうの)断層海岸に移り、さらに越前岬付近の段丘と海食崖(がい)、安山岩が美しい柱状節理をみせる東尋坊(とうじんぼう)、加越(かえつ)台地と橋立(はしたて)丘陵の砂浜、尼御前岬の砂岩の海食など変化ある風景が展開する。とくに東尋坊は早くから知られた観光地で、芦原(あわら)温泉に近く、付近には雄島(おしま)、越前松島、北潟(きたがた)湖もある。越前岬を中心とする越前海岸は、国道305号の改修で脚光を浴びた新しい観光地で、玉川温泉が拠点。河野海岸は河野海岸有料道路の新設で探勝可能となった。[島田正彦]

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精選版 日本国語大辞典の解説

えちぜんかがかいがん‐こくていこうえん ヱチゼンコクテイコウヱン【越前加賀海岸国定公園】

中部地方西部、石川・福井の二県にわたる日本海沿岸の国定公園。砂浜、岬、奇岩、洞門、海食断崖、砂丘、断層海岸、隆起段丘海岸が交互にさまざまの海岸景観を示している。→東尋坊(とうじんぼう)

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世界大百科事典内の越前加賀海岸国定公園の言及

【越前海岸】より

…越前の海岸という一般的な呼称にもとれ,その範囲は必ずしも明確でない。狭義には,1957年に県立自然公園となってから脚光を浴びた越前岬付近の海岸を指すものとして定着しかけたが,越前加賀海岸国定公園(1968指定,敦賀市杉津(すいづ)から石川県加賀市尼御前(あまごぜ)岬まで)の福井県側をいう場合もある。広義の越前海岸も中心は越前岬付近であり,越前町四ヶ浦地区梅浦から福井市鷹巣地区川尻間は定期観光バスのコースで,特に観光客が多い。…

※「越前加賀海岸国定公園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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