平中歳子(読み)ヒラナカ トシコ

20世紀日本人名事典 「平中歳子」の解説

平中 歳子
ヒラナカ トシコ

昭和期の人形師,歌人



生年
明治43(1910)年5月14日

没年
昭和63(1988)年1月2日

出生地
京都市

本名
平中 敏子(ヒラナカ トシコ)

学歴〔年〕
京都府立第一高等女学校〔昭和3年〕卒

主な受賞名〔年〕
京都市文化功労者〔昭和58年〕,京都府文化賞(功労賞)〔昭和60年〕

経歴
多磨」「定型律」「花宴」「女人短歌」「潮汐」などを通じ歌人として活躍する一方、戦後は人形師・面屋庄三に師事して人形作家の道へ。昭和34年の第6回日本伝統工芸展で受賞、翌年、日本工芸会正会員となる。奈良・天平時代の美人や雷公・童女などの創作人形に、伝統の御所人形とは一味違った、素朴なリアリティー漂う作風を確立した。歌集に「瓔珞」「青蓮」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平中歳子」の解説

平中歳子 ひらなか-としこ

1910-1988 昭和時代の歌人,人形作家。
明治43年5月14日生まれ。平中苓次(れいじ)の妻。「多磨」「定型律」「花宴」などに短歌を発表。戦後は人形作家面屋庄三に師事し,天平(てんぴょう)時代の美人や童女などの創作人形に素朴な作風を確立した。昭和63年1月2日死去。77歳。京都出身。京都第一高女卒。本名は敏子。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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